1.1  1.2  1.3  1.4  R1

1.4 クロアチア語の発音

Pronunciation

それぞれの文字の発音の仕方

クロアチア語の発音は第1日目第2日目にちょっとだけ聞いたよね。なんとクロアチア語は、文字をそのまま読めば発音が出来ちゃうんだって! その辺は日本語と同じで、日本人(と日本亀!)にとっては嬉しい限りだ。英語と同じ文字はだいたい想像がつくけど、クロアチア語独特の文字はいったいどうやって発音すればいいんだろう。麻里子ちゃんに聞いてみた。

The Croatian alphabet


j - 常に英語の y のような発音になるんだって。


r - イタリア語とか江戸っ子のべらんめえ口調のように巻き舌になる。


l - 英語の l の発音とほぼ同じ。


v - 英語の v の発音とほぼ同じ。(下唇を上の歯につけるヴ)


a i u e o は、日本語のアイウエオとほとんど同じ。ただし、u だけはちょっと違うから注意が必要!

u は、口をすぼめて強く「ウー」と言う。イタリア語の u の音と似てるよ。


3種類の c があるんだ。(cčć)

まず、普通の c 。これは、常に「ツ」に近い音になる。
ca - ツァ
ci - ツィ
cu - ツゥ
ce - ツェ
co - ツォ

č - 英語の ch(チ)の音に近いけれど、もっと強く発音する。舌の先が上あご (口の中の上底) につく。それもかなり奥。日本語で軽く「ウ」という時の口の形を保ったまま(つまり唇を少し前に突き出すようにして)、舌の先を上あごにつけて「チ」と言った時の音に近い。

ć - 英語の ch(チ)の音に近いけれど、上の č よりは弱め。 舌の先は上げずに、舌の中央部を上あごにつける。日本語で軽く「ウ」という時の口の形を保ったまま(つまり唇を少し前に突き出すようにして)「チ」と言った時の音に近い。(さらに詳しい解説がこのページの下のほうにあるよ。)

ča または ća - チャ
či または ći - チ
ču または ću - チュ
če または će - チェ
čo または ćo - チョ


- 英語の j の音に近いけれど、もっと強く発音する。舌の先が上あごにつく。 それもかなり奥。日本語で軽く「ウ」という時の口の形を保ったまま(つまり唇を少し前に突き出すようにして)、舌の先を上あごにつけて「ヂ」と言った時の音に近い。

đ - 英語の j の音に近いけれど、上の dž よりは弱め。舌の先は上げずに、舌の中央部を上あごにつける。日本語で軽く「ウ」という時の口の形を保ったまま(つまり唇を少し前に突き出すようにして)「ヂ」と言った時の音に近い。 (注意:đ のフォントが表示出来ない環境下では dj で代用されます。)

dža または đa - ヂャ
dži または đi - ヂ
džu または đu - ヂュ
dže または đe - ヂェ
džo または đo - ヂョ


lj - j を 英語の y のように発音して、リュ
nj - j を 英語の y のように発音して、ニュ


š - 英語の sh (シュ) の音に近い。 
ž - ジュ (上の š を有声音にしたもの)

ža - ジャ
ži - ジ
žu - ジュ
že - ジェ
žo - ジョ


h - 喉の浅い部分から出す音。(ドイツ語の doch や acht で使われる ch の音に近いんだけど、それより弱め。)

日本語のハ行の音は、口の前のほうで作るけど、クロアチア語の h の音は、それよりもっと口の中(奥)のほうで作る。


うーん、これを一度に覚えるのは難しい!って嘆いていたら、麻里子ちゃんが「心配しなくても徐々に慣れるから大丈夫。一度に全部覚えようとしないでいいからね」、だって。

アルファベットの読み方

クロアチアの小学生 Ana ちゃんがアルファベットを A から順に読んでるよ。それぞれの子音のあとに、英語の発音記号の [ə] または [ʌ] (特にイギリス英語の [ʌ]に近い) を添えたような言い方になるんだね。母音はそのまま a i u e o (アイウエオ) だけど、ちょっと長めに言う。

例えば、アルファベットの K の自体は、英語では 「クッ」っていう感じの無声音だけど(例:フェイスブックの k)、K の英語での呼び方は「ケィ」でしょう?ここで Ana ちゃんが読んでるのも、クロアチア語のアルファベットの呼び方だよ。それぞれののほうは、上で勉強したね。

a

b

c

č

ć

d

đ

e

f

g

h

i

j

k

アー

ツァ

チャ

チャ

ヂャ

ヂャ

エー

ファ

イー

l

lj

m

n

nj

o

p

r

s

š

t

u

v

z

ž

リャ

ニャ

オー

シャ

ウー

ヴァ

ジャ


  1. kuća はどのように発音したらよいでしょうか。
  2. dječak はどのように発音したらよいでしょうか。
  3. "Dobro jutro." はどのように発音したらよいでしょうか。
  4. 日本語のサ行「サシスセソ」を敢えてクロアチア語のアルファベットで書き表すとしたらどうなるでしょうか。
  5. 日本語のタ行「タチツテト」を敢えてクロアチア語のアルファベットで書き表すとしたらどうなるでしょうか。
  6. (答えはこのページの一番下にあります。)

  7. Learn Croatian というホームページ(外部サイト)で、クロアチア語のアルファベットの発音を聞いてみましょう。スピーカーの画像をクリックすると音声が流れます。

発音のポイント

舌の位置や音との関係
  無声音 voiceless 有声音 voiced
舌先が上あごにつく
č
舌の中央部が上あごにつく
ć
đ
舌先が上あごにつく寸前
š
ž

 

čć は、日本人にとっては発音の区別が難しい!はじめのうちは両方とも英語の ch (チ) のような音に聞こえると思います。ただ、č ć よりも強くて、舌先が上あご(口の中の上底)にくっつき、舌が上に反り返るような感覚・・・というか、舌の中央に飴玉を乗せたまま舌先を上あごにつけて「チ」と言う時の感じなのです。(飴玉が乗っていると、舌の先と端しか上あごにつけられないわけです。)逆に、ć のほうは、舌先を(上に反り返らせず)下方に保ち、舌の中央部を上あごにつけて「チ」と言う感じです。でも、難しかったらあまり気にせず、はじめのうちは「チ」の音で発音すればと思います。đ も同様に、はじめのうちは両方とも「ヂ」の音でいいと思います。ただし、口の形は、日本語で軽く「ウ」と言うときのように唇を少し前に突き出すように心がけて。(解説:発音の練習の仕方)

 

発音のまとめ

c を英語の ts(ツ)のような音にする。

čć を英語の ch(チ)のような音にする。

đ を英語の j(ヂ)のような音にする。

š を英語の sh(シュ)の ような音にする。

ž を英語の ジュ のような音にする。

j をいつも英語の y のような音にする。

r巻き舌にする。(イタリア語や江戸っ子のべらんめえ口調のような感じで。)

u を口をすぼめて言う。(イタリア語の u のような感じで。)

h を喉の浅い部分から出す。(ドイツ語の doch や acht で使われる ch を弱めたような感じで。)

あとは、だいたいローマ字読みにするだけ!

 

参考

アンジェラちゃんの音読練習 「クロアチア語に挑戦!」ブログより

Exercise の答え

1. [kucha] クーチャ(家, house)
2. [dyechak] ディェチャク(男の子, boy)
dječak の dj は đ の代用ではありません。 
3. [dobro yutro] ドブロ ユートロ(「おはよう。」)
4. sa ši su se so
5. ta ći cu te toči よりも ći のほうが日本語の「チ」に近いです。)

 

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